電気二重層キャパシタの短時間充電


電気二重層キャパシタ・電気二重層コンデンサ・EDLC・Electric double-layer capacitor

電気二重層キャパシタの特徴の一つに短時間充電可能というとても信じられない事実があります。
鉛バッテリーやリチウムイオンバッテリーは満充電でなくても短時間に充電させようと思うとやはり数十分・数時間かかります。
電気二重層キャパシタは数秒で充電可能です。
イメージがわかないかもしれないですが、充電する台にポンと置くだけで充電してしまうのです。
製品にもよりますが、それで動作可能なのです。
たとえば、髭剃り器のバッテリー部分に電気二重層キャパシタを使ったとしましょう。
髭剃り器を数秒充電すると数分使えるようなことも可能です。
ただし、どれだけの電力を使うかによって電気二重層キャパシタの大きさが変わってきますので注意が必要です。
しかし、1分ほどしか使えなくても数秒充電すればまた使えるのだから便利には違いないです。

動力ではなくて光に変えるのが得意な電気二重層キャパシタ。
LEDを光らせるのであれば比較的電力を使わないので効果を示すにはもってこいです。
たとえば、交通整理のおじさんが持っている誘導灯。
単一電池2本ほど使うようですが、使っている途中で電池が切れるといけないので常に新品の電池を使うと聞きました。
工事屋さんはけっこうな出費だと思います。
これが、明るさにもよりますが、数秒の充電で数十分か数時間使えたらエコだと思います。


短時間充電のしかた


電気二重層キャパシタを短時間で充電させるには、それ相応の大電流が必要です。
短時間に充電させるのだから、小さいものでも数アンペア・数十アンペア必要になります。
実際の運用では接点が外部に見えないようにしたりしてショートしないよう配慮も必要です。
また、電源を利用しようとすると数アンペアでもけっこうな金額がかかります。
それにサイズも大きくなりがちです。

それではどうするか。
やはり電気二重層キャパシタから電気二重層キャパシタへの充電ですね。
電気二重層キャパシタだと大電流の充放電は得意ですから、コップからコップへ水を移すがごとく充電していきます。
ただし、電力が大きすぎると危険ですが…。
同サイズの小型の電気二重層キャパシタ(内部抵抗は極小)を放電側4個に対して充電側1個を充電させるとほとんど一瞬でかなり充電します。