電気二重層キャパシタの充放電サイクル



どれくらいの寿命があるのか


電気二重層キャパシタの寿命は一般的に10万回の充放電に耐えうると言われています。
10万回の充放電… 1日1サイクルの充放電で273年…。
他の部品や筐体が壊れてしまいそうです。
10万回の充放電が可能だとしても それをどこで行うかによって結果はかなり変わってくると思います。
部屋の窓際で太陽電池で充電させてLEDを光らせるようなものであれば、実験環境としてはかなり優しい方かもしれません。

屋外環境における充放電テストでは、夏は暑い日が続き 冬は凍るような寒さの中、電気二重層キャパシタは本当に長期間使えるのでしょうか?
朝と昼の気温の変化による膨張収縮でかなりのダメージを受けるはずです。
しかしながら、太陽電池で電気二重層キャパシタに充電し、LEDを光らせるような製品を50個以上屋外に設置し10年以上経った現在、約90%以上の稼働率を誇っているようです。
中には、LEDが2個光らないといけないのに1個しか光っていないものもありますが、これはLED部分の故障でしょうから電気二重層キャパシタの寿命とは別です。


電気二重層キャパシタの最大の欠点


ある電気二重層キャパシタメーカーの営業担当者が言いました。
「困りました。電気二重層キャパシタは壊れないんですよ」
部品製造メーカーとしては、長期間壊れない製品を作りたがらないです。
部品であるが故、リピートがなければ売上げ成績が上がらない。
「電気二重層キャパシタに小さい穴 開けておこうかと思いますよ」
笑い話でしたが、今思うと本当の話だと実感します。